日本でeBayに相当するものとは?
「eBay 日本」とGoogleで検索してみたとしても、結果ページには何も見つからないでしょう。それもそのはずで、eBayは2004年以降日本市場では使えなくなっています。過去には日本市場を席巻しようと、2001年に正式立ち上げられました。しかし、全ての試みは失敗し、その結果2002年にオークションを停止し、2004年にはサイトは閉鎖されました。
多くの西洋企業と同様に、eBayは文化の違いを理解しておらず、日本市場で成功することができませんでした。しかし、eBayの失敗は、多くの日本のサイトの登場につながり、それは成功したビジネスモジュールとなりました。
それでは、実際にどのようなサイトがあるかご覧ください。
Yahooオークション
Yahooオークションは、日本の大手オークションサイトです。eBayが日本市場から去った以降、唯一Yahooだけが残りました。現在、非常に成功したオンラインオークションのプラットフォームとなっています。このサービスが、創設地である米国ではもう運営されていないことに驚かれるかもしれません。
Yahooオークションでは、3,000万件以上のオークションが行われています。しかし、このプラットフォームはそれだけにとどまりません。買い手は、中古品を固定価格で購入することもできます。なので、Yahoo Japanが日本で2番目に訪問者が多いサイトであることも決して驚くことではないでしょう。
楽天
楽天は日本の巨大eコマースで、Yahooオークションの手強い競争相手です。このオークションウェブサイトは、日本最大のeコマースサイトであり、世界最大のインターネット企業の一つでもあります。
本拠地は日本ですが、楽天は20カ国以上で運営されています。また、この日本を代表する企業は、海外での迅速な成長を確固たるものとするため、海外のeコマースウェブサイトを買収しています。Amazonには日本版がありますが、楽天が日本のAmazonだと考えている人も多いです。
楽天はeBayに近い運営をしています。第三者である販売者が自身の仮想店舗を作り、それを楽天が運営し、販売者の製品を販売します。大規模な小売サイトを運営できるほどの高度な技術スキルを持たない小規模業者にとっては、これが非常に良い選択肢となります。
日本のC2C市場
ここ数年間、オンラインショッピングにとって、消費者間取引アプリが欠かせないものになってきています。オタマート、ラクマ、そしてメルカリはeBayに取って代わるものです。
メルカリ:2013年に設立され、新しいeコマースのトレンドを生み出した最初のアプリの一つです。ほんの数年で、日本で大人気の小売店から個人間までの販売アプリケーションとなりました。メルカリでは月に100億円以上が取引されています。
ラクマ:楽天は小さな新興企業に市場シェアを取られまいと、自身で個人間取引を扱う販売アプリを開始することにしました。まだメルカリほどの成功は収めてはいないものの、日本の販売アプリとしては第2位を占めています。
オタマート:このアプリは、上に書いた2つのプラットフォームとは少々異なっています。アプリのターゲットは、日本の人気カルチャーのファンやオタクです。ここでは、アニメやマンガのシリーズなど、さまざまな商品を見つけることができます。
あらゆるアプリは、日本の市場向けに合わせています。例えば、メルカリでは、販売を円滑にするため、利用者は品物をコンビニから送ることができるようになっています。また、購入者と販売者は、住所や個人情報を開示する必要は無く、メルカリ利用者のプライバシーと安全性は向上しています。